@phdthesis{oai:tsuyama-nit.repo.nii.ac.jp:00001015, author = {八木, 秀幸 and Yagi, Hideyuki}, month = {2018-11-05}, note = {2009, 本論文は,筆者が広島大学大学院工学研究科博士課程後期複雑システム工学専攻において行った,2次元フィルタおよびプロセスシステムに対する適応アルゴリズムの開発に関する研究成果を5つの章にまとめたものである。 第1章では,ディジタル信号処理の分野における2次元適応FIR フィルタとその適応アルゴリズム,およびプロセス制御の分野で広く用いられている適応制御,PID 制御系とその調整アルゴリズムについて概説し,その歴史背景,当該分野における本研究の目的を明確にしている。そして,5章からなる本論文の概要を詳細に述べている。 第2章では,直交射影アルゴリズムを用いた2次元適応FIR フィルタの設計について提案している。従来の2次元LMS アルゴリズム,2次元正規化アルゴリズムについて詳述し,図式解釈を通してこれらの問題点を指摘する。2次元直交射影アルゴリズムが提案され,その収束条件が与えられている。一般的には垂直あるいは水平の場合に対して信号の性質が異なる場合が多いため,水平・垂直の2方向から処理を行う直交射影アルゴリズムおよび水平・垂直の2方向の入力信号を直交化させるアルゴリズムについても同様に考察する。最後に幾つかの応用例を示し,これらの手法の有効性を示している。 第3章では,制御性能評価と制御系設計を融合するモデル予測型PID 制御系の設計について提案している。定常状態における制御性能に関して,代表的なPID 制御則との比較によりGPC 制御則の有効性について検証を行なっている。制御系従事者にとって直感的に理解できるパラメータを用いてGPC-PID 制御則の設計パラメータの調整を行うことにより,プラント従事者にとって極めて有効で有益なPID パラメータ調整法を確立している。また,定常状態における制御性能を評価することで性能が劣化したPID 制御器のパラメータを設計パラメータの再調整により適応させるアルゴリズムを構築している。コンピュータシミュレーションにより,従来法であるセルフチューニングコントローラと比較することで,定常状態における制御性能の改善やシステム同定回数の大幅な削減などの観点から本手法の有効性を検証している。 第4章では,制御性能評価機能を有するCMAC-PID 制御系の設計について提案している。CMAC およびCMAC-PID 制御系について詳述し,CMAC-PID 制御系に含まれる荷重値を第3章で述べた方法により更新させることで,所望の定常特性が得られるように適応させるアルゴリズムについて提案されている。これにより,1つのCMAC で所望の過渡性能および定常性能が得られるコントローラが構築できる.最後にコンピュータシミュレーションにより,第3 章の方法と比較することで,非線形システムにおいて本手法の有効性を 検証している。 第5章では,本研究における成果を総括し,今後検討すべき課題等について述べている。}, school = {広島大学}, title = {2次元フィルタおよびプロセスシステムに対する適応アルゴリズムの開発に関する研究}, year = {} }